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消防とは、各種の災害から生命や財産を守ることをいいます。これは市町村の仕事です。消防団員とは、生活維持のための仕事は別にもちながら、火災、水害等の災害発生時には消防活動に従事する方々です。名取市には400名(定数)の消防団員がいます。消防活動をする組織は消防団のほかに消防活動を職業としている消防職員による消防本部・消防署があります。しかし、101名(定数)の職員だけで、災害に対応できるものではありません。林野火災や集中豪雨、大地震などの大災害においては、東日本大震災の実例でもわかるように、災害時に地域の中で情報寸断の中でも、木目細かい防災活動を展開することが絶対に必要です。非常時にこれらの仕事を担うのが消防団員の皆さんです。
例えば火災時には各地区に備えてあるポンプで消火活動、残火処理、再燃防止などを実施、水害時には土嚢積み等で、河川の逸水、堤防の決壊防止などを行います。その他災害の状況に応じて人命、財産を守るために活動します。
平常時には災害を予防するために各家庭をまわって防火広報をするなどの予防活動をします。又、災害に備えて消防操法や水防工法の訓練を行います。出初め式などの消防活動をアピールする行事もあります。
消防の責任は各市町村にあります。消防団はボランティアといわれますが、れっきとした特別職の地方公務員であり、公の職務です。
従って、職務に対しては市の予算から報酬と手当が支給されます。報酬はその身分に対しての対価であり、年額で支払われ、手当は実施した活動に対しての対価で1回ごとに支払われます。
令和4年10月1日現在
年額報酬 |
団長 |
277,000円/年 |
副団長 |
211,000円/年 |
分団長 |
184,000円/年 |
副分団長 |
118,000円/年 |
部長 |
86,000円/年 |
班長 |
59,000円/年 |
基本団員 |
56,000円/年 |
機能別団員 |
28,000円/年 |
出動手当 |
訓練 |
(但し、4時間超の活動は6,000円) 3,000円/回 |
災害、警戒出動 |
(但し、4時間超の活動は8,000円) 4,000円/件 |
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消防団の長は消防団長で、消防団からの推薦に基づき市長により任命されます。団長以外の団員は団長が任命します。団長を補佐する副団長2名のほかに予防業務を担う女性消防隊及び行事・儀式で吹奏を行うラッパ隊で団本部が構成されています。また、各地区には分団長を長として分団があり、分団内の各地区毎に部が構成されています。


令和4年10月1日現在
消防団及び
団員数 |
消防団数
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1団 |
分団数(本部含) |
7分団 |
部 数 |
34部 |
団員数定数 |
400人 |
団員数実数 |
363人 |
内訳 団 長 |
1人 |
副団長 |
2人 |
分団長 |
6人 |
副分団長 |
6人 |
部長 |
35人 |
班長 |
70人 |
基本団員 |
238人 |
機能別団員 |
5人 |
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これらの職階は「階級」と呼び、団長以下、副団長、分団長、副分団長、部長、班長、団員の7段階に分かれており、これが指揮命令系統になっています。
階級というと軍隊のイメージが強いかもしれません。しかし、災害防御活動においては団体行動が必要であり、勝手な行動は自分や仲間の生命を危うくする可能性があります。そのために団体行動の理解が求められ、又そのリーダーにはそれだけの責任と統率力が求められることとなります。これは単なる上意下達というものではありません。有事にこのような行動をとれるためには、指揮者と団員との信頼関係が不可欠であり、誰をリーダーにするかは団員自身が選ぶものです。
消防団にはそれぞれの部に1台の小型動力ポンプが配置されています。この小型動力ポンプは、以前は台車に乗せられており、人力で引っ張っておりましたが、現在は積載車に搭載されております。その他、林野火災用の放水器具が山手地区に、水難救助用のゴムボート、ライフジャケット、夜間活動用資器材として灯光器一式が各分団に配置され、又、防火衣、ヘルメットなどが配置されています。
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